PR

コマーシャルフォト誌

時代別 カメラマン

今日も短いお話

どこかでみた監督さん

先日、仕事で動画撮影の現場に行く機会があった。
重亀は撮影セット内で撮影するわけではなく、別のところにセットを組んでいたが、タレントの衣装やメイク、髪型をチェックするために動画の現場を見に行った。
カットとカットの間、スタッフが動くのと同時に入る。
目のあったスタッフには黙礼をする。スチールのカメラマンだとわかるように、使わないけどカメラを肩から下げていく。
もちろん自分の現場に余所者が入ってくるのを快く思わないのはよくわかるのでこういう時に重亀隅っこの方で礼儀正しく大人しくしている。
CMの撮影現場は多くの人が働いているので一人一人の顔など覚えていない。時々動画もやるヘアメイクさんやスタイリストさんで顔見知りと遭遇することはあるが、基本的には皆知らない人だ。
しかし…一人見たことのある人がいた。監督さんだ。
一体どこで会ったのか、全く思い出せない。
しかし彼の姿と一緒に思い出すのは大掛かりな照明セットなので、きっと何かのCM現場だったのだろう。特に偉そうな感じもなく、かと言って重亀と何か話すわけでもない。
彼にとって重亀は空気なのだが、重亀はしっかりと顔を覚えていた。
家に帰って最近のCMの撮影現場に行って撮った仕事のデータを掘り起こしてみたがわからなかった。
この時の撮影したCMが流れ始めた頃にコマフォト買って調べればきっと名前もわかるだろうし、彼の名前で調べれば自分が一緒になった仕事もわかるだろう。
が、多分調べないだろうな…

コマフォトを最後に買ったのはいつだろう?
スタジオマンの頃、アシスタントの頃、独立したての頃は何度も何度も読み返していた。
仲間と話す時もコマフォトに載ってた○○ってさー、みたいな話もあった。
コマフォトに名前を載せたいからと、雇う気もないけどアシスタント募集をコマフォトに掲載するという知り合いもいた。(ちなみに彼は自分のウィキペディアも自分で書いて編集していた)
コマフォトを読まなくなったのはいろいろと理由があるが、一番の理由は興味がなくなったことだ。
調べてみたらどうやらまだ発行しているらしい。
今の若いフォトグラファーたちはコマフォトを読んで夢を膨らませられているのだろうか?
テレビがつまらなくなったと言われて久しいが、雑誌や広告も昔ほど面白くないと思ってしまうのは重亀だけだろうか…

今でも雑誌も広告も面白いぞ!いや、つまらないけど俺が盛り上げる!という人はこちらをクリック

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村

コメント